瑠璃色の空と海

~HappyとLuckyのふたりごと~

宝石の国〜石の祈りと願い〜

宝石の国の重要な要素に、

仏教がある。

 

 

作者が仏教系の学校に通っていたから。

無量寿経」を習った時に

" 西方極楽浄土 "は宝石でできている、

との一説から構想を得たらしい。

 

月人が、現れる様子が「来迎図」。

 

阿弥陀三尊と25の菩薩の28体は

襲われる宝石の数で設定。

 

宝石の衣服は喪服のイメージで

 

キャラクターの名前には

仏教要素があったり。

 

 

宝石を導く先生は〈金剛大慈悲晶地蔵菩薩〉。

 

弥勒菩薩は未来仏で釈迦の入滅後、

56億7000万年後の未来に、この世に現れ

多くの人々を救済すると言われているが

その間は地蔵が人々のそばにいる。

 

地蔵である金剛が

最初は、月人のための祈りの存在だったが

その後、宝石を守るためにそばにいる。

 

そして、自分の代わりに

祈りを捧げる存在を待ち、現れ、

役目を終える。

 

弥勒菩薩が現れたのだ。

 

 

それから、閻魔。

十王経」等で、閻魔は地蔵と同一。

地蔵菩薩の化身とされているらしい。

 

 

そして、「七宝」。

仏教において貴重とされる7種の宝。

 

金・銀・瑠璃 (るり) ・玻璃 (はり) ・硨磲 (しゃこ) ・珊瑚 (さんご) ・瑪瑙 (めのう)

 

 

フォスが人間になっていく過程で手に入れていく

脚、手、頭、等の素材は全てこの七宝。

 

愛は執着を生み、執着は苦しみを生み、

フォスはどんどん孤独になり

復讐心も芽生え

 

 

七宝を手に入れたフォスは、

人間となり

 

 

・・・神になった。

 

 

 

" 魂が分解され、純粋な魂の元素になると

別の宇宙に行く

 

別の宇宙とは永遠の無で満たされる

何者にもならない安寧の世界と

予測されている "

 

 

そこで

神(フォス)は、消えながら願った。

 

 

「みんなに 会いたいような 軽い気分」

 

 

 

宝石の国」は108話。

108は煩悩の数。

フォスが、煩悩の縛りから解放され解脱する話。

 

 

・・・

 

〈フォスフォフィライト〉

 

透明で薄荷色で生まれたての若葉のような

淡いグリーンから、朝露のように青味がかった

グリーンの瑞々しい色が特徴。

 

主要成分であるリンを意味するphosphorusと、

ギリシャ語で葉を意味するphullonが由来。

 

phosphorusは明けの明星、

つまり【金星】という意味もある。

 

石の意味は

不可能を可能にする、逆境を乗り越える。

 

・・・

 

シナバー(和名・辰砂)〉

 

血液を連想させるような

真っ赤な色をしているため

「ドラゴンブラッド」とも呼ばれる。

 

赤色が鮮やかな鉱物で、

空気に触れても変色しない性質を持つため

神社にある真っ赤な鳥居などにも使用。

 

「賢者の石」という異名を持つ。

錬金術と深い関わりのある鉱物であった。

著名な小説「ハリー・ポッターと賢者の石

の石の正体はシナバーであるといわれる。

 

石の意味は

忍耐の果てに問題を打開する。

 

・・・

 

〈金剛石〉

 

ダイヤモンドの日本語での名称。

仏教用語の「金剛不壊」からきている。

非常に硬く、決して壊れない、

志を堅く守る、という意味。

 

石言葉は

清浄無垢、永遠の絆、不屈。

 

 

・・・

 

 

話が難解で漫画の絵柄も私は分かりづらくて

ギブアップしたけど、

アニメは好きだった。

 

石の意味も重要。

知らない石が沢山あって

一つ一つ調べたら

もっと良く分かるんだろうなぁ。

 

 

今回、解説考察動画を見て

深く感動した。

 

 

今だからわかる

物凄く深い話だった。

 

 

でも

心身共に元気な時に読んだ方が

良いのかな

(^◇^;)



 

 

すべては、”夢のあと”(by Lucky)