阿弖流為が処刑される前、
自らの邸宅を仏殿を寄付し、大規模に改築し、
ここを本尊として祀った。
この仏殿が清水寺の始まりとされている。
清水寺の境内の中に平成6年(1994)11月、
平安遷都1200年を期し
「北天の雄 阿弖流為母禮之碑」と
記された石碑が建立された。
蝦夷の地を踏むことのできなかった
アテルイ とモレに尊敬を寄せる人々によって
建立されたのだって。
繋がってしまった・・・。
また、
ここに残されているのが〈悪路王〉の伝説。
同一人物だとする説もあるのだとか。
清水寺の舞台を模して建てられたのだって。
そして、宮沢賢治の 詩集
「春と修羅」に収められている
「原体剣舞連」も、〈悪路王〉がモデルらしい。
このエッセンスを「銀河鉄道の夜」の
りんご・〈原罪〉に
忍ばせているのかもしれない、と
イーハトーブに込められた想いに
深い深い祈りを感じ始めた私。
そして、
アテルイ も少ない情報だけど
モレについては、もっと情報は残ってないよう。
ただ、モレの名前が
盤具公母禮イワグノキミモレ。
磐は巨石を、禮は礼の旧字体。
巨石の母に礼をする、それがモレの名前の意味。
御岩神社は賀毘禮之高峰にあった。
ここにも 【禮】。
大自然であるエネルギーに礼をする。
アラハバキ神の祭祀をしていた人なのかな?
・・・
7月4日の朝。
ほとんどの島に平家落人が住んだという
伝説がある、と知った。
気になるワードが目に入る。
Luckyと話した。
「人にとっては自然災害」。
「地球にとっては自然現象」。
そんな会話で浮かんできた
「銀河鉄道999」。
私は映画から入って、テレビアニメは
偶然見た1つの話しか見ていない。
その後、書店員になって文庫版が出たので
全巻セットケースを買って読んだ。
偶然見た、テレビの1話とは。
「透明海のアルテミス」(文庫版第7巻)。
なぜかこの話、気になる。
なので
久しぶりに漫画を出して読んでみた。
「人にとっては自然災害」
「星にとっては自然現象」
寝ていても心臓は動くし
呼吸が止まる事はない。
無意識下でも体は生命活動をしている。
意識してコントロール出来る事もあるけど
意識してもコントロール出来ない事だってある。
999の軌道上に、アメーバみたいな惑星が
乗ってしまっていて、999は衝突して
抜けられなくなった。
このアメーバみたいな惑星から
沢山の赤ん坊が生まれて飛び出していく。
「お母さんを殺さないで。」
この星は自分の意思では
自分体を動かす事が出来ない生命体。
999はこの星を破壊して脱出しようとするが
そんな時、この星から生まれたアルテミスが
お母さんのぬくもりを感じながら死んでいく。
鉄郎は、このお母さんの星はそのままに
999の軌道を変えて欲しいと懇願する。
この星は、自分ではどうしようも出来ないので
いつか子供達が同じ様にならない方法を
鉄郎に考えて欲しいと言い残して破壊された。
私は、沢山の命を生み出すお母さんの星が
地球と重なった。
自然災害が起きた時、
罰を受けた由岐神社。
靫をかけられ力を封印された神様。
それから
まつろわぬ者として処刑された
アテルイ 、モレ。
彼らの戦いは、
何を信じて何を守る戦いだったのかな?
まつろわぬ自然の代弁者だったと言えないかな?
天使とも魔王とも呼ばれる存在は
時に厳しい試練をもたらす
でもそれも全部が慈愛に満ちている
自然そのもの。
お母さんの星。
「お母さんを殺さないで」
沢山の命が飛んでいきながら
鉄朗の耳に入ってくる。
涙目になった。
「自然を罰しないで」
「自然を封印しないで」
「お母さんを殺さないで」
もう一緒になってぐるぐるが止まらない。
人間は
地球上で生きている全ての命の一つ。
地球は生きている。
その一方で
鉄朗と一緒に考える事もあるんだろう。
どんな災害も、やっぱり怖いし避けたい。
それでも
自然と一緒に生きる。
・・・自然と敵対するものじゃない。・・・
" 良い塩梅 " の知恵と知識を
今と合わせる 【和 】を考え続ける。
「銀河鉄道」は天と地をつないで
いろんな事を気づかせてくれた。
今見ている世界は
心が感じる世界、そのものに思う。
どちらかに入り込んで
動か(動け)なくなるのでなく
どちらの世界にも変化して
出入り自由な龍と蛇は
(課題を出しまくる存在は)
もう、私の中にいるんだ。