瑠璃色の空と海

~HappyとLuckyのふたりごと~

しろいうさぎとくろいうさぎ

しろいうさぎとくろいうさぎ

ガース・ウィリアムズ文・絵

まつおかきょうこ訳、福音館書店、1965

 

毎日、広い森を一日中一緒に楽しく過ごす中

ふと見せる悲しい表情の黒うさぎ。

 

" いつも、いつまでも一緒にいられますように "

 

黒いうさぎの繊細で深い願いを知って

初めてこの " 当たり前 " に気がつく白うさぎ。

 

月明かりの下、お祝いに集まった動物たちに

祝福されながら、結婚式をあげる優しいお話。

 

 

 

この絵本は、

「黒人と白人の、異人種間結婚を子どもに

奨励する絵本だ!」として

一部図書館で閲覧が制限されたり、

禁書運動の対象となったんだって。

 

 

「白いうさぎと黒いうさぎの

結婚を描いたこの絵本は、

特にアラバマ州で騒動になった。

州都モンゴメリーの白人市民評議会と、

アラバマ州選出E・O・エディンズ 上院議員は、

人種の統合と異人種間結婚を

推奨する本だとして、

本を焼却処分にするように求めた」

 

 

当時のワシントンポスト紙の記事

(1959年5月22日付)←【22】!によると、

 

アラバマ州公共図書館の開架から

本を撤去したが、書庫には残して

希望者には貸し出しを続けた。

 

 

全米で異人種間結婚が合法化される9年前に

出版されたこの絵本。

 

人種隔離運動が盛んだった

アラバマ州を中心に、

大きな論争を招いた一冊になったんだって。

 

作者は、そのような意図は全く無いと

全面否定をされている。

 

 

・・・

 

まさに「図書館戦争」。

 

そして私はもっと驚いた記事を目にした。

 

いま米国では、保守派が自分たちの考えと

相容れない内容の児童書や絵本を

学校の図書室から排除して、

子供たちの目に触れないようにする

〈禁書運動〉が盛んに行われているんだって!!

 

世界的なベストセラー

ハリー・ポッター」シリーズも、

キリスト教に魔術への忌避感がある

として頻繁に検閲の対象とされてきたらしい!

 

・・・なんか、びっくりした。

 

でも、中沢啓二氏の作品「はだしのゲン」も

問題視される本として

一部の自治体で、教科書や学校図書館から

削除するとかの話もあったなぁ。

 

私の実家は本棚が沢山あって

バッチリ「はだしのゲン」 を読んでいる。

ハリーポッター」は大好きな本だ。

 

そして思う。

 

いろんな人間がいて

いろんな大人がいて

 

いろんなものを生み出して

いろんな思いや意見があって

 

 

世界はどうなるんだろう?

私はどうしたいんだろう。

 

 

ただシンプルに

森の中でいろんな生き物に祝福されて

月明かりに照らされて

優しい気持ちで体いっぱいにして

ダンスを踊るウサギになりたいなぁ。

 

ずっとずっとずっと

月の光の中で

一緒だよって手を繋いでいる

白いうさぎと黒いうさぎ。

 

こんなに純粋で美しいお話を

ただそのままに受け止める

そんな人でありたい。